自己紹介でも触れているのですが、大学卒業後はエンターテインメント会社へ就職。
そこで商品企画及び知的財産管理のプロデュース業務をさせて頂いておりました。
知的財産管理というとなかなか一般的には知られていない(?)ようなのですが、
キャラクターライセンスやその他様々なコンテンツの権利を扱う業務です。
もともと英語が話せるということもあり、新卒1年目から海外のキャラクターコンテンツの担当もさせて頂いておりました。
様々な経験をさせて頂き今でも当時の社長や上司、先輩の方、その環境を与えてくれた会社には本当に感謝しているのですが、何よりそこでの経験が後々起業をするきっかけとなりました。
仕事柄、スタジオへの出入りやアニメーター、デザイナー、ウェブデザイナー等様々な現場クリエイターの方とコミュニケーションを取らせて頂くことが多く、また自身も合わせて同じ時間軸で仕事をさせて頂いていたこともあり、実際に感じていたこととして
「作業量と価格価値が比例していない」
ということがありました。
海外の友人との繋がりもあるので情報として入ってくるのですが、同等レベルの作業であっても日本とアメリカのクリエイター(実際の数値ではなく当時友人に聞いた比較であるということ&物価の関係もあるので実際は比較が困難)では得ている給料が全く異なっていました。
クリエイティブのスキルを活用するのではなく、生きるために事務職への転職も小耳に挟んだりと持っているスキルがあるのにも関わらず、それを表現する場に立つより生活を選ぶということも聞きました。
もちろんスキルの問題もありますし、スキルをどう価値として評価するのかという観点もあるため一概に言えませんが、当時の私としては、「実際の提供している価値に対して、正当にあまり評価されていないのかもしれない?」という考えが残りました。
逆を返せば、クリエイターが自由にクリエイティブを表現する環境があれば、世の中により面白いクリエイティブが出てくるのでは?と思ったのが起業のきっかけです。
自身の想いとしては
クリエイターが自由に表現できる場=正当な価値を得る環境を作ることで
世の中に対してよりクリエイティビティが増えるのではないかと思っています。
正当な価値とは一体何なのか、クリエイターが自由に表現できる場とは何なのか。。。
一歩ずつ進みながら模索していることもたくさんあるのが現状ではありますが、進むからこそわかることも多く、また時代背景と共に変化することもあるため、今後も自問自答していきながら進みます。